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花粉症・アレルギー性結膜炎とは?
花粉症・アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。
花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎といいます。重症のものでは、子どもに多くみられる春季カタル、ソフトコンタクトレンズを使っている人にみられる巨大乳頭結膜炎などがあります。
花粉症・アレルギー性結膜炎の症状
花粉症・アレルギー性結膜炎では次のような症状が引き起こされます。
- 目のかゆみ
- 目の充血
- 目の異物感
- 目やにが出る(涙のようにサラサラした水状のもの)
- 涙が出る
- まぶたの裏にぶつぶつができる
花粉症・アレルギー性結膜炎の治療方法について
眼科で行われる花粉症(アレルギー性結膜炎)の治療の基本は、薬物療法となります。薬物療法の目的は、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることが中心となります。
治療には、抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬、ケミカルメディエータ遊離抑制薬)が、主に使われます。重症の場合には、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合があります。
花粉症・アレルギー性結膜炎の検査方法
イムノキャップ
イムノキャップは、採血した血液の特異的IgE抗体を測定することでどのような物質にアレルギーがあるのかを調べることができる、体外診断用医薬品のアレルゲン特異的IgE抗体検査です。 従来のアレルギー検査で原因物質が特定できなかった方、花粉症や食物アレルギーの原因を迅速に知りたい方、採血量が少ない検査を受けたい方や複数のアレルゲンを一斉に検査したい方に適した検査方法です。
スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、イネ科などの植物、ダニ、ネコ、イヌなど、数十種類のアレルゲンの測定が可能です。
アレルウォッチ
アレルウォッチは、涙液中の総IgE抗体を測定する検査キットです。アレルギー性結膜炎の診断の補助に使用されます。(アレルギー性結膜炎の診断を確定するには、結膜擦過検査や血液検査などの他の検査も必要となります。)
涙液を採取し、検査薬に約10分ほど浸して涙液中の総IgE抗体を測定します。
検査価格が比較的安価で、迅速に結果が分かるというメリットがあります。
ドロップスクリーン
ドロップスクリーンは従来の注射採血ではなく、指先から数滴分の血液を採取することで41項目のアレルゲンを調べられる検査です。近年、アレルギー発症年齢は低く、幼児でも花粉症やアレルギー性結膜炎を発症することがあります。 アレルギーは放置すると、喘息やアトピー性皮膚炎などへ連鎖する可能性もあります。花粉症や食物アレルギーの原因を最短30分程度で特定でき、小さなお子様(乳幼児)でも検査可能なため比較的簡単に検査を受けることができます。
ハウスダスト/花粉/動物/卵・小麦・野菜/果物・魚類・肉類・牛乳・豆類・甲殻類など41項目のアレルゲンの検査が可能です。
日常生活でできる花粉症・アレルギー性結膜炎の対策
花粉症・アレルギー性結膜炎の対策のポイントは、日常生活でできるだけアレルゲンに触れないことです。
アレルゲン(花粉・ハウスダスト等)が目に入ったときには、防腐剤フリーの洗眼薬で洗いましょう。
花粉症対策
- 外出時はメガネ、マスク、帽子を着用する
- 帰宅時に衣類や髪に付いた花粉を払い落とす
- 帰宅後は手洗い、うがい、洗顔を心掛ける
- 洗濯物、布団は花粉を払い落としてから取り込む
ハウスダスト対策
- 掃除機でこまめに掃除をする
- ホコリが溜まりやすい場所は、濡れ雑巾などで拭く
- たたみやじゅうたんはダニが繁殖しやすいため、床はフローリングにする
- 布団は天日干しをする